気になるけど、意外と知らないニキビのこと。
日本で唯一のニキビ専門家である相澤先生に、ニキビについてお話しいただきました。
「ニキビコラム」「Dr.相澤勉強日誌」「ニキビQ&A」の豪華3本立てでお送りします。
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「ニキビ」はどうしてできてしまうのでしょう。今回はその原因について私がこれまでの経験で知り得たことについて紹介します。ニキビには、大きく分けると「思春期のニキビ」と「大人のニキビ」があります。この二つのニキビの原因はいろいろありますが、根本的には「ホルモンバランスの乱れ」が関係していると私は考えています。
「思春期のニキビ」は、心身が大人に成長する過程で、ホルモンのバランスが崩れることが原因となってできると考えられています。けれども、これは一時的なもので、やがて成長とともに、ホルモンバランスが整い、多くの場合は自然に治っていきます。
それとは対照的にやっかいなのが「大人のニキビ」です。「大人のニキビ」の発生原因はほとんどわかっていないといわれていますが、私はホルモンが大きく関わっていると思っています。
というのも、産婦人科医だった頃に、妊娠中の女性の肌の多くがニキビもなくきれいな状態であることや、その後、皮膚科医となってから、生理前にニキビが悪化するなどの女性の話を聞いていたことなどから推察しました。その後、海外の論文や研究などを調べているうちに、「大人のニキビ」は男性ホルモンが原因のひとつになっているのではないか、という仮説にたどり着きました。そう考えると符号することがたくさんあるのです。
そこで数百人の患者さんの血液を採り、ニキビのない女性と比べてみると、男性ホルモン値が約2倍多いことを発見し、論文にまとめ医学博士になることができました。
その後、過剰な男性ホルモンはストレスによる可能性があることを、ドイツの皮膚科雑誌に1993年1月に日本ではじめて報告しました。このことは、1999年11月15日の日刊工業新聞の記事での資生堂の発表でも再確認されています。男性の髭が生える部分にニキビができている患者さんが多いことも含め、「大人のニキビ」は男性化の症状なのかもしれません。また、「大人のニキビ」には共通点があることもわかっています。

つまり、ストレスがかかることによって、ホルモンバランスが乱れ、ニキビができ、悪化しやすくなってしまっていると考えられます。昨今では、女性の社会進出もめざましく、それと比例してストレスを受けている人も増加傾向にあるのです。
女性の場合、ストレスがたまると男性ホルモンの分泌が増加します。男性ホルモンには皮脂の分泌を増進させる作用と、毛穴を塞いでしまうという2つの作用があり、これが増えると皮脂が毛穴に詰まり炎症を起こしやすくなる・・・これがニキビの正体と考えます。生理前になるとニキビがひどくなるのも、ホルモンバランスの異常が原因だったのです。

メカニズムがわかったので、そこからどう治療すればいいか? 簡単なことで、毛穴の出口を開いて皮脂を出せばいいと考えました。そのために有効なのが、男性ホルモンと逆の作用を持つ女性ホルモンの働きです。
このことに気がついたのは、試行錯誤の中で女性ホルモン剤やピルをニキビの患者さんに飲んでもらったときでした。皮脂量が減っていないのに、白にきび(コメド)が減っていることを目の当たりにした時です。“そうだ! 女性ホルモンが毛孔を開かせているんだ!!”と…。そこから、ニキビの治療に女性ホルモンが有効であると考え、新しい治療法が見つかったのです! …ここから先は、次回にまたご紹介させていただきます。





